今日も元気に食べ過ぎました。

毎日のごはんとおやつ絵日記です。ときどき、食べ過ぎて忘れます。

【始まり編】大同電鍋は胸躍るワイルドな調理器具

 

Mサイズも速攻で買ってしまう 

 

f:id:asanohanao:20210123021926j:plain

 

12月初めに大同電鍋のLサイズ(10合)を買って以来、日々、「大同電鍋ラブ!」の私である。まず最初にあちこちのレビューをチェックし、大は小を兼ねるでLサイズを買ったものの、少量の料理になると、やっぱりMサイズ(6合)も欲しいなぁということで、速攻で購入してしまった。 

 

f:id:asanohanao:20210123021955j:plain

 

 Mサイズは赤を購入。かわいいですねぇ。あまりの可愛らしさに、Mサイズが届いてすぐに「Studio imelo」(*1)を借りて撮影してしまうという親バカぶりである。 

 Mサイズを買いに走ったのは、現物が見られるお店の一つ、「誠品生活日本橋」だ。「誠品生活日本橋」に行ったのは、Lサイズを買った通販サイトのほうがあいにく在庫がなく、入荷待ちだったことと、周囲に「大同電鍋、いいよー!」と連呼していたら、友人も欲しいと言い出したから。「彼女の分はお店から発送してもらえばいい。自分の分のMサイズなら軽いから持ち帰れるだろう、「誠品生活日本橋」なら別売りの純正せいろと蒸し皿も買えるし」という読みだった。行ってみたら、送料無料で発送してくれるというので、自分の分も宅配便にしてもらったのだけど。 
 
 

f:id:asanohanao:20210123022020j:plain

純正せいろ(*2)

f:id:asanohanao:20210123022051j:plain

純正せいろ(*2)

f:id:asanohanao:20210123022119j:plain

蒸し皿(*3)


蒸気の緊迫感が野性の心を蘇らせる 

 
なぜそこまではまったかというと、「大同電鍋」で料理していると、なぜか楽しくなってくるのだ。その理由は、蒸気と音にある。 初めてスイッチを入れたときのことは、ちょっと忘れられない。「大同電鍋」のレシピ本に、使い始めは調理に使う前に水を入れて煮沸するとよい、とあったので、外釜と内釜の間に水を入れて、スイッチを入れてみた。外釜の内底が温まるまで、「大同電鍋」君、しばらくは大人しい。が、しばらくするとココココというような音がして、ふたのすき間から蒸気がふわーっと上がってくる。クライマックスは、蒸気に押し上げられてフタが持ち上がり、ガコガコ音がするときだ。 
 

f:id:asanohanao:20210123022150j:plain

外釜に水を注ぎ、内釜を入れてフタをして、スイッチを入れる

f:id:asanohanao:20210123022249j:plain

スイッチ部分の「オン、オフ」の表記があるのは、保温機能のスイッチ。その下に、上下に動く加熱(炊飯)スイッチがある 

   日本製の電化製品はほとんどが静音設計なので、「大同電鍋」のガコガコ音を初めて聞いたときは「おおっ!」とちょっとビビった。が、慣れてしまうとかわいらしく聞こえる。「一生懸命、加熱してますから。働いてますから」とでもしゃべっているような人間味があるのだ。 加熱が終わり、フタを開けるときには、ちょっと注意が必要だ。フタはシンプルなステンレス製で内側にはとくに何の付属品もついていない。このつるつる構造がクセモノ。乱暴に開けると、フタの内側にたまっていた水滴がまだ熱い内底に落ちて一瞬のうちに蒸発し、バリバリバリッと蒸気が上がってくる。けっこう高く蒸気が跳ね上がるので、やけどしないように気をつける必要がある。
 
 日本製であれば、そんな調理に気を遣うような構造は即座に変更され、安全を最優先に考えた設計になるだろう。しかし、日本製の安全だけど、見方によっては、“ぬるい家電”に囲まれていると、かえって「大同電鍋」のワイルドな味わいに惹かれてしまう。 そもそも料理は、刃物と火を使う。ちょっと気を抜けばケガをする。命を奪う行為であり、塊肉や魚と格闘していると、狩りの延長に料理があること思い出したりする。「大同電鍋」は、そんな料理の原始的な喜びを刺激してくれる音や熱さを持っている、と言ったら大げさだろうか。
 
 外釜と内釜の間に注いだ水がタイマー代わりなのも、自分のカンを試されているような気がするし、それでいて、加熱中は火加減が強火しかないので、ともかく材料に火が通ればいいじゃないか、というアバウトなところは、調理への心理的ハードルを下げてくれる。「大同電鍋」は前述のように使い方にほんの少しコツがいるけれど、覚えてしまえばたいしたコツではなく、フタを開けるときも、スイッチが切れてからしばらく待てば、盛大な蒸気は上がらないので安全だ。そう考えると、案外、料理好きよりも、自炊初心者に向いているように思う。また、ぜひオススメしたいのが、リモートワーク中の人だ。その理由はまた次回以降に。
 
 そういえば、かわいいのにちょっとワイルドで、使う側を手なずけてしまうところは、どことなく猫に似ているかもしれない。
 
 
*1 Studio imelo ——私の撮影は素人写真なので出来がよくないが、Studio imeloは気持ちのいい素敵なスタジオなので、撮影場所としてプロの方に強くオススメしたい。
 
*2 純正せいろ——ステンレス製の2段せいろ。Mサイズ用とLサイズ用があり、二段目が一段目のなかに収納できるので、コンパクトに保管できるのがメリット。通販サイトでは今後の取り扱いらしいので、日本では今のところ、「誠品生活日本橋」だけで入手可能。購入価格は、Mサイズで5500円(税込)。
 
*3 蒸し皿——この皿の上に野菜などを置いて蒸す。ザルやせいろで間に合うので、これがなければ、というものではないけれど、「大同電鍋」を丸ごと知りたいライター根性で購入した。今のところ、日本ではMサイズのみで、通販サイトでは取り扱いがない。購入価格は、2200円(税込)。