年内のおいしいもの食べ納めは、日本橋にある「鰻いづもや」のうな重です。盟友とも言うべきお仕事婦人会の忘年会です。食道楽の師匠が決めたお店で、私は初めて。日本橋も日本橋、すっかり静まりかえった東京証券取引所あたりをとぽとぽと歩くと、老舗らしい店構えから、外にまで蒲焼きの甘いたれの香りが漂ってきます。その香りに誘われて、ふらふら入る人もたくさんいそうです。
肉厚でお重からはみ出すくらい大きくてジューシーなうな重も大満足でしたが、初めて食べた「蒲の穂焼き」にはびっくり。くるっと鰻を竹串に巻いて焼いているのですが、うまみがぎゅーっと内側に凝縮されてて、うなぎのおいしさがストレートに伝わってきます。鰻は魚!なのです。
鰻は縄文時代から日本で食べられていたそうで、蒲焼きの原型がこの蒲の穂焼きなんだそう。そして、蒲の穂焼きが転じて蒲焼きになったという説があるそうです。蒲の穂って、以前は水辺でよく見かけていたような気がするのですが、最近はどこで見たのかしら……。次に見かけたら、蒲の穂焼きしか思い浮かばなくなりそうです。
いづもやさんの蒲の穂焼きのいわれはこちら
2017年もたくさんいただきました。ごちそうさまでした!