かなり、ホントにかなり昔の話ですが、渋谷の宮益坂にあるラケルで初めて食べたとき、「おいしいっ!」と思ったのはオムライスより、パンでした。ほんのり甘くて、ふっくらやわらかくて、たっぷりのったバターが溶けてじんわり染みこんだところをむちっと食べるのが、たまらなかったです。
その後、何回か行ったと思うのですが、やっぱりパン以外の料理を覚えていません。
そんなラケルのパンは人気があったのですね。我が家はパルシステムを頼んでいるのですが、気がついたのです、ラケルのパンの冷凍品があることに。もっと前からカタログに載っていたかもしれないのですが、デイリー食材と違うカタログだったので、見逃していたのかもしれません。
「おお、懐かしや」と取り寄せてみました。6個入りなのですが、パッケージがでかい!冷凍庫が半分近くふさがれます。そのサイズ感は、コストコの商品に近いです。
ま、でも冷凍パンは、どれも冷凍庫ふさぎですね。
ラケルの冷凍パンを食べるときは、一晩、冷蔵庫でゆるゆると解凍するのがコツらしいです。でも、朝起きて、「あ、忘れてた」と思うのがワタクシ。そんなヒトには最強のオーブントースターがある。
バルミューダのスチームオーブントースターです。これに水をちょいっと入れて、フランスパンモードでやれば、庫内の高さがぎりぎりなので、ちょっと頭は焦げぎみですが、冷凍からストレートにふっくら焼き直しできます。
そして、切れ目にバターをのせて、じんわり溶かしてから食べるのです。
今でこそ手近なスーパーやコンビニには甘いパンばかりですけど、あの頃、ここまで甘いのは、あんまりなかったんですかねぇ。
冷凍ラケルパンと出会って、いろいろ知ってびっくりもしています。パッケージの説明書きによると、ラケルパンは「ラケル」で一番人気なんだそうな。オムライスより? オムライス専門店なのに、一番人気って書いちゃっていいわけ?という疑問はありますが。
もう一つ、驚いたのは、ラケルパンの誕生が1964年ということ。ホームページを見ると、創業は1963年に虎の門に開店したのが始まりだそうで、そんなに古くからあるお店だったのですね。
さらに、これもトリビア。切れ目が作る4つのツノは、「春夏秋冬」を現し、「1年中、おいしく食べてもらいたい」という願いが込められているそうです。
驚きの冷凍ラケルパンでした。原材料を見ると、いろいろ使われているので、いまどきのヘルシー志向のパンに真っ向から勝負している感もありますが、つい食べちゃうんですよねぇ。
ラケルパンは、ホームページのオンラインショップで取り扱っています。冷凍品なので送料がけっこういいお値段。オーダーするなら、複数人と組んで頼んだ方がよさそうです。