初めて書いたアラビア文字であります。郷土菓子研究社の林周作さんが3月にイスラエル〜ヨルダン〜パレスチナ自治区を旅したときのお土産です。ヨルダンのお菓子だそう。
見よう見まねでアラビア文字は書けますが、意味が分からないどころか、一文字がどこで切れるかも分かりません。が、パッケージデザインとして格好いいなぁ、と思って描きました。妄想でしかありませんが、イスラム圏は偶像崇拝が禁止されているので、文字デザインが発達してそうな気がします。
このお菓子は「mann wassalwa(マーンワッサルワ)」と言い、一口サイズくらいのソフトキャンディが小さい袋に1個ずつ入っています。作っているのは「Hammat Al Aalam」というメーカー。アラビア文字での検索ができないので、英語文字を検索しまくって、やっと見つけました。どうやら、このメーカーのオリジナル菓子のようです。
嚙んだ感触はソフトキャンディのようですが、もっとざらっとした舌触り。西洋菓子で言えば、「ヌガー」をもっとざらっとさせた食感をイメージしていただければいいかな。パッケージの袋にちょっとくっついていましたが、歯から取れないというほどの粘りでもありません。中にはアーモンドが入っていて、口から鼻にかけてスーッとすっきりするくらいカルダモンの香りがします。甘さもほどよく、上品です。
Wikipediaでヌガーを調べると、ヌガーはハルヴァが由来とあり、納得。ハルヴァは、郷土菓子研究社の話題でもよく出てくるイスラエル文化圏で愛されている歴史の古いお菓子です。穀物やゴマ、野菜、果物に油脂と砂糖を混ぜて作ります。材料はシンプルですが、作り方が地域によって違い、そのせいで食感も変わってきたりします。歴史があるだけに、奥が深いお菓子です。
ちなみに林さんの中東を巡る郷土菓子の様子は、5月16日(木)午後10時30分からNHK総合「世界はほしいモノにあふれてる」で紹介される予定です。マーンワッサルワは出てきませんが、お菓子を通して見ると、世界は食でつながっているんだなぁと実感します。