今日も元気に食べ過ぎました。

毎日のごはんとおやつ絵日記です。ときどき、食べ過ぎて忘れます。

なかなか手強い世界の郷土菓子

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本日は、コトラボさんで郷土菓子研究社の林周作さんとお仕事。シェチェルブラとイルミク・ヘルヴァスが出たので、真面目に描いてみようと挑戦してみました。

イルミク・ヘルヴァスはともかく、シェチェルブラ、む、難しい。専用のタルトピンでつけた模様を充実に描こうとすると、なんだかザルみたいです。

修練いたします。

 

イルミク・ヘルヴァスやシェチェルブラとは、なんぞや?と思われた方は、ぜひこちらをお買い求め下さい。みっちり内容が詰まっておりますので、損はさせないかと存じます。 

世界の郷土菓子: 旅して見つけた! 地方に伝わる素朴なレシピ

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町の小さな松花堂弁当とがんばるドトール

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仕事でちょいと大宮へ。ランチタイムを挟んでの仕事だったのですが、小さいビルが立ち並ぶ国道沿いで、飲食店がぽつぽつとしかありません。それも地元の人のための個人経営のお店。こういう地域のごはんは、ギャンブルです。

一番近い小さな喫茶店に入ってみました。入ってみたら、奥に個室があったりして、小さくなかったんですけどね。

純喫茶というほどクラシックでもなく、かといっていまどきのカフェでもなく、ちょっと前なら普通にどこの町にもあった喫茶店です。と思ったら、ランチが案外、豪華。松花堂弁当を頼んでみたら、全部、たぶん手作り。喫茶店だからなのか、いい感じに力が抜けてる、安心できるおふくろの味でした。

メインがカツ煮か串カツだったのですが、2つも用意しているところがすごいなとも思ったのです。どっちかにしたほうが、出すのが楽じゃないですか。なぜ2種類だったのか、お肉が足りなかったのか。そして、私たちが頼んだときは、もうカツ煮が残り2個だったので、自動的にもう1人は、串カツになったのでした。

コーヒーもすんごくおいしい!というわけではありませんが、安定の味です。長く地元の人に愛されてきたんでしょうね。そんな歴史も感じられるお店でした。

 

仕事が終わり、帰宅途中に一息入れたくて、ドトールへ。最近は、某外資系コーヒーショップに寄ることがほとんどなく、ドトール、多いです。安いのに、コーヒーおいしいし。

外資系コーヒーショップは、NYに旅行していたとき、初めて入って、帰国したら自慢しよう!なんて思ってたら、ちょうど銀座に一号店ができた直後で、あんまり自慢にならなかった思い出があります。

映画の「プラダを着た悪魔」でも、某外資系コーヒーはトレンドの最先端という位置づけだったのに、今は、すっかり街になじみましたよね。たまに「プラダを着た悪魔」を観ると栄枯盛衰……、あ、違いますね、多銭善買(※)とでもいいましょうか。

それはさておき、ドトール。東京人の誰もが最低でも1年に1回は入ってるんじゃないかと思うくらい、お世話になっているチェーン店ですが、これだけ定期的に入っていると、商品の変化が分かるんですよね。とくにスイーツ系は季節ごとくらいに入れ替わるし、モンブランはその年によって、ちょっとずつ変わっています。

ドトールマニアは、そんなところも一人で密かに、ふふふと思いながら、食べるのでありました。

 

※多銭善買(たせんぜんこ)……良い条件が整っていれば、商売は成功しやすいこと、という意味だそうです。じつは私も知りませんでした。漢字検定1級レベルの熟語だそうな。四字熟語データバンクさん、教えてくれて、ありがとうございます。いい四字熟語が思い浮かばず、うーんと悩んでコレを選びましたが、もっとしっくりくる言葉がありそうです。

 

 

南部煎餅の必殺アレンジ

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南部煎餅は、いつからクッキータイプもできたのでしょう。昔は、パリパリタイプしかなかったような気がします。

南部煎餅は岩手の銘菓ですが、青森に行くと、つがる煎餅、八戸せんべいなど、名前が変わります。Wikipediaセンセイによると、八戸藩の非常食がルーツだそうです。

パリパリタイプもクッキータイプも好きですが、飴せんべいにするなら、パリパリタイプじゃないとダメです。それも黒ごまのパリパリタイプ。

作り方は簡単です。1枚の裏側に水飴を塗って食べるのです。

3年くらい前に青森県の大間に行ったとき、JAあたりがやっている道の駅で最初から2枚のせんべいに水飴を挟んでいる商品を見つけました。水飴をこれのためだけに買うのも残ってしまうので、以来、ずっとお土産品でないかと探していたら、今回、やっと新青森駅の新幹線改札内にあるNEWDAYSで見つけました。「飴せんべい」の商品名です。

飴せんべいは、一気にガリっと嚙んではいけません。とくに前歯が差し歯の人は、危険です。歯がとれかねません。水飴が固くなっている上に粘っこいからです。水飴が歯に粘りまくります。ゆっくり食べましょう。

青森には麦芽飴も売っているので、南部煎餅麦芽飴を塗って食べるのもおすすめいたします。

 

麦芽水飴

麦芽水飴

 

 新青森駅のお土産売り場には、こんなプラスチック入りも売ってますが、私のお気に入りはねぶたの絵柄がクラシックな丸缶タイプです。

しかし、こんなに真面目に何枚も南部煎餅を描く日が来るとは、夢にも思いませんでした。

 

これもありかのつゆ焼きそば

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出張で日本のあちこちに行きますが、事前に何か食べるところや観光地を調べることはありません。スケジュール変更もあるので、夜遅くにホテルに入り、近くのラーメン屋さんでおしまい、なんていう日もあるからです。

津軽地方2日目は、地元の方の案内でお昼は黒石市のお店で食べました。出てきたのは、つゆ焼きそば。はて、なんでしょうこれは?

そばは確かに炒めてあります。麺は太い平麺です。中華用なのかな? つゆはソース味。たとえれば、だしを利かせた和風カレーうどんがありますよね。あのカレーをソースに入れ替えたとでもいいましょうか。

「すごいおいしいか?」と聞かれれば悩むところですが、ソース味が妙にあとを引くおいしさで、「これもありなんじゃない?」と思いました。ソースはかけるもの、と思い込んでいたので、汁ものに使ったところが斬新な焼きそばです。

Googleさんに聞いたら、どうも焼きそばをつくってから、めんつゆをぶっかけるらしいです。

黒石市は、つゆ焼きそばで町おこしをしたいようで、飲食店の多くに「つゆ焼きそば」の、のぼりが立っていました。

道の駅では、「ゼネラル・レフラーク」なる謎の果物を発見。形はラフランスのようなので、たぶん、洋梨の一種。レジのおじさんに「コレ、ラフランスの仲間ですか?」と聞いたら、「日が経って、もそもそしてくるとおいしくないからね」と会話がかみ合いません。地方出張、あるあるです。

 

釜飯からこまいで弘前ついた

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弘前に出張です。以前も来たことがあるような気がしていたら、初めてでした、津軽です、太宰治です。

東京駅で駅弁におぎのやの釜飯を購入。陶器のお釜が重いのが難点ですが、それがおいしさの秘密なら受け入れましょう。東京駅でおぎのやの釜飯が買えるようになった数年前は、限定で入荷時間も限られていたと思うのですが、今は、各地の駅弁が買えるお店で、ワゴン売りになってました。本当なら、お漬物がつくはずですが、今日はどこにあったのかなぁ。

弘前入りしてからは、ホテル近くの居酒屋へ。魚がやっぱりおいしいです。青森版松前漬けともいうべき「つがる漬け」があっさりしてよかったです。

シメのラーメンは、最初は「いいでーす」と言っていたのですけど、同行者が食べているのを見てたら我慢できずに、追加注文。醤油味で縮れ麺だったので、普通の量だったのですが、つるつる入ってしまい、おなかはパンパンに。

今日もごちそうさまでした。

 

わらしべ長者はみかんから

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下町というほどでもないのだけど、割と近隣の仲がよいので、顔見知りのご家族もぽちぽちいます。そんなおばさまから、みかんをいただきました。うちにあった化粧品なんかの日用品がたまってきて使い切れず、もったいないのでマンションの玄関先に「ご自由にどうぞ」って出したら、そのお礼だそうです。恐縮してしまいました。

でも、これでわらしべ長者になれます。

うちのマンションの方々にはなにかとお世話になってて、東日本大震災のときもかなり助けられました。マンションが古くて年季が入っているので、引っ越しもつねづね考えるのですが、新しいところでまた地縁を作るのもなぁ、と思って悩みます。

地縁血縁、と今、書いて、「地縁って血縁より先?」なんですね。語呂合わせかもしれませんが。ご縁は大事です、ホント。ま、ぶった切ってもいいご縁もありますけどね。

 

みかんを入れているかごは、戸隠の井上竹細工店さんのもの。これ1個で5㎏入りのお米が2袋は買えます。手力屋さんと並ぶ、我が家の贅沢品です。でも、使っていると、気持ちいいのです。触るのが楽しいかごです。

 

お店に行ったときは、お客さんが他にいなくて、竹の種類やザルの話をいろいろ店主さんに聞くことができて、それも面白かったです。

 

togakushi-21.jp

タコめしとはんぺんのバターつながり

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スーパーでゆでだこの足を見つけて、タコめしに決定。正統派の作り方はよく知らないのですが、我が家の場合は、枝元なほみさんのレシピでナンプラーを使います。そのまま普通に炊いて食べてもおいしいのですが、冷めてしまったら、バターで炒めて黒こしょうをたっぷりふると、これがまたうまいのです。

塩分と脂質の取りすぎは完全に無視されております。

はんぺんも見かけてバター焼きに。バターでじゅわっと焼くだけなので、究極の手抜き料理。しょうゆをたらっと香りづけにたらすのもいいです。バターしょうゆが最強なんですね、つまりは。

 

愛する男、愛する女に食べさせたい (講談社のお料理BOOK)

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 ナンプラーを使ったタコめしのレシピはこちら。これも絶版かぁ。もったいない。知り合いの編集さんが作った本です。枝元さんの季節感のあるエッセイと物語性のあるレシピが紹介されています。

エッセイのページは好き好きかなと思いますが、枝元さんらしいダイナミックなレシピがあったりして、ふだんのごはんにもおもてなしにも使えるレシピがよくできてる本です。料理のジャンルも幅広いし。いまどきのレシピ本は、一つのテーマで終始しているものが多いですけど、この頃はまだ出版社も余裕があったので、一つ一つのレシピに力があるし、本作りにも手をかけてますよね。