Mサイズも速攻で買ってしまう
12月初めに大同電鍋のLサイズ(10合)を買って以来、日々、「大同電鍋ラブ!」の私である。まず最初にあちこちのレビューをチェックし、大は小を兼ねるでLサイズを買ったものの、少量の料理になると、やっぱりMサイズ(6合)も欲しいなぁということで、速攻で購入してしまった。
12月初めに大同電鍋のLサイズ(10合)を買って以来、日々、「大同電鍋ラブ!」の私である。まず最初にあちこちのレビューをチェックし、大は小を兼ねるでLサイズを買ったものの、少量の料理になると、やっぱりMサイズ(6合)も欲しいなぁということで、速攻で購入してしまった。
発端は田中伶さんのnoteの記事。Facebookに友人がシェアしていたことから「大同電鍋」なる調理器具を知った私は、まず昭和レトロな外見に一目惚れ。
おまけに私は調理家電大好き人間だ。うちには、フードプロセッサーやジューサー、ハンドブレンダーの定番だけでなく、ヨーグルトメーカーや電動シトラスジューサーもある。ふふん。 私がなぜ「大同電鍋」に興味を持ったかというと、東京・代々木上原で「按田餃子」を営んでいる按田優子さんの著書『たすかる料理』(リトルモア)を読んでいたからだ。
按田さんは中華鍋にせいろを乗せて、さまざまな蒸し料理を一度に作る技を駆使していた。それを読み、「面白そうだなぁ」と思ったのだ。ただ、せいろを使って蒸すには、蒸すための水分が切れないように注意しなければならないし、せいろを買う必要もある。せいろは以前、持っていたのだが、あまり使わないでいたら、カビてしまったという暗黒の思い出もあり、いまひとつ蒸し料理生活に踏み切れないでいた。 そんな経験があったところに、目についたのが「大同電鍋」である。何品も一度に作れる、下ゆでも簡単という、按田スタイルの料理がもっと簡単に試せるかもしれない。そう思ったら、欲しくてたまらくなった。
ただし、調理家電の悩みは、場所を取ることだ。「大同電鍋」もけっこう大きい。6合のMサイズならまだかわいらしいが、10合のLサイズとなるとちょっと考えてしまう。だがしかし、調理道具は大は小を兼ねることが多い。ル・クルーゼの鍋も、見た目優先で直径20㎝のココット・ロンドを買ったら、「ぐ、具が入らねぇ」という事態がしばしば起こり、22㎝を速攻で購入する羽目に。いまでも、20㎝でいけるだろうと思って、ポイポイ具を増やしているうちに、入り切らず、「またやっちゃったよ」と思いながら、22㎝に入れ替えてたりする。
「大同電鍋」を通販するサイトのレビューを見ても、「悪いことは言わない。置く場所があるなら、Lサイズを買っておけ」という意見が多数だ。Mサイズを買ったものの、Lサイズにしておけばよかったという声もある。
これは一度、現物を見ておいたほうがいいだろうと、誠品生活日本橋に行ってみた。写真で見ていたときと同じく、Mサイズはかわいい、Lサイズはちょっと大きめの印象だ。見た目ならMサイズ、調理重視ならLサイズの読みは変わらずだった。
対応してくれた台湾出身の店員さんは、「台湾はLサイズですよー。お皿ごと入れられるし、取り出すときも周囲に隙間が合ったほうがいいですよー」と言う。なんでもMサイズは、日本の住宅仕様に合わせて作ったものらしい。値段もMサイズとLサイズでは、2000円の違いだ。悩みに悩んだが、最終的にはLサイズで決断した。
実際に届いてみると、床置きすれば、そう大きくも感じない。ティファールの圧力鍋より一回り大きいくらいの印象だ。重量が軽いのも、大きさの印象をやわらげているかもしれない。安全を考えたら、電源コードをコンセントに繋ぎっぱなしにするのではなく、使うたびに抜き差ししたほうがいいので、床置きで保管し、使うときは料理によって移動させることにした。ちなみにコードをまとめるクリップはついていないので、100円ショップで買ったケーブルバンドをつけている。
↑こんなの。一度、まとめて買っておくと、あちこちで使えるので便利。
「大同電鍋」ってなに?という人のために、あらためて説明すると、電気の調理鍋だ(そのまんま)。よみがなは、「だいどうでんなべ」。「でんなべ」が読みにくいけど、たぶんそう。それとも「でんか」?
と、もにょもにょしていたら、公式ホームページの説明で判明。「でんなべ」で正解だった。
構造や使い方は、上記の田中さんの記事がわかりやすいが、この記事でも説明すると、台湾の家庭で長年、愛用されている電気式の蒸し鍋である。構造はいたってシンプル。外釜と内釜があり、内釜は日本の炊飯器と同じく、取り外しができる。材質はほぼステンレス。それも割と薄手。内釜は100円ショップで買える洗い桶より、ちょっと厚手くらいだ。使うときには、外釜に内釜を入れ、その隙間に水を注ぐ。そして通電すると水蒸気が上がり、内釜の中身に火を通すことができる。付属品には平らなパンチングタイプのザルのような形をした蒸し皿もあり、内釜を使わず、蒸し皿で蒸すこともできる。
じつはこの鍋の仕組みは、東芝が1955年に日本で初めて世に出した自動式電気釜(炊飯器)と同じ。外釜と内釜の間に注いだ水をタイマー代りにし、その水が蒸発したらスイッチが切れるようになっている。
私も「大同電鍋」をきっかけに思い出したのが、「子どもの頃、炊飯器の外釜と内釜の間に水を入れるのが役目だったなぁ」ということ。水を釜に入れて使う炊飯器を記憶しているとすれば、50代半ばより上だと思うが。じつは今の我が家に、外見は「大同電鍋」そっくりの、スイッチしかない「ナショナル」(*1)の炊飯器がある。その炊飯器はさすがに元祖より進化していて、内釜と外釜の間には水は入れないで使う。
「大同電鍋」をあれこれ検索していると、日本の自動式電気釜が原型になり、蒸し料理文化の台湾で揉まれ、炊飯だけでなく、おかずも作れるように進化したというWeb記事も見かける。ただ、公式ページにない話なので、真偽は不明だ。
「大同電鍋」は、以前から日本の台湾通の間では人気があったそうだが、長らく台湾から持ち帰るしか手に入れる方法がなかった。それが、2015年から、販売元の総合電機メーカー「大同公司」が日本法人「大同日本」を通して販売を開始。以来、じわじわと日本でも人気を集めている。ちなみに、「大同日本」の設立は1975年。主力商品が変圧器や配電盤、スマートメーターというところを見ると、日本の家電メーカーとも部品製造会社として長いつきあいがあるのだろう。
台湾での「大同電鍋」の発売は1960年にさかのぼる。「アマノ食堂」のサイトには、同社のインタビュー記事もある。紙媒体系のメディアで推していたのは、「Mart」だ。「Mart」は雑誌とwebに掲載した「大同電鍋」のレシピを1冊にまとめたレシピ集を出したり、大同日本と組んでオリジナルカラーの電鍋を発売していた。「大同電鍋」の公式販売サイトで扱っているアクアブルーがそれだ。私はビアンキのチェレステカラーと言いたくなるけど。
「Mart」が力を入れていたのは2019年のためか、アクアブルーの鍋は今は「Mart」のサイトではなく、公式販売サイトで買うことができる。定番色のレッド、グリーン、ホワイトより値段はちょっと高いが、家に置いたとき、ホワイトほど寂しくなく、レッドほど存在感が強くないので、Lサイズでもこじんまりと収まる色だと思う。と、私はアクアブルーを選んだ。ちなみにレッドはややオレンジに近い鮮やかさ。グリーンは、トーンが抑えめだ。ビビッドな昭和カラーが好きな人はレッド、落ち着いた木造の日本家屋のような味わいが好きなら、グリーンがいいと思う。
購入場所は大同日本が運営するネット通販とリアル店舗がある。
[ネット通販]
私は先に楽天市場でプレゼントされるレシピ本を買っていたことと、Yahoo!のほうが全体のセールで割引きがついたので、Yahoo!ショッピング経由で購入した。
[実店舗]
台湾の食材など食料品や食器、調理器具を扱っているコーナーに陳列してある。日本向けのスペシャルバージョン、黄色のMサイズも販売していたので、見ることができた。ひよこカラーでこれもかわいかった。(2020年11月末現在)
「大同電鍋」には、大勢の強者ユーザーがいる。そんな人たちが集まるFacebookグループがあるし、ブログ記事もあれこれヒットする。公式ホームページやMartのサイトにもレシピや使い方が紹介されている。Youtubeの情報も分かりやすい。そんな情報を探しながら、ぼちぼち使っていくつもりだ。
*1 ナショナル
冷蔵庫や掃除機などの家庭用家電、住宅関連事業は「National」、テレビなどのオーディオ製品系は「Panasonic」のブランドで展開していた松下電器産業が、社名もブランド名「Panasonic」に統一したのは2008年のこと。理由は、グローバル戦略を見据えての変更。「Panasonic」の名称を作ったのも、「National」では海外でブランド名として通用しないから、だったような気がする。
「ナショナル」は長年、親しまれていたので、ブランド名の統一に昭和の終わりを感じた人も多かった。
さらに言うと、「Panasonic」への移行と同時に、もともと松下電器からのれん分け企業だった三洋電機を合併することになり、これも当時、話題になった。
手の届きやすい価格でデザインと性能もよかった家電を販売する一方で、充電池の「eneloop(エネループ)」、米粉ではなく、米からパンを作れるベーカリー機「GOPAN(ごぱん)」のようなユニークな製品開発で市場開拓もしていたからだ。
などという動きも、すでに一昔前の話。2022年には持ち株会社制に移行し、社名が「パナソニックホールディングス」に変わるそうだ。
食べ過ぎて、すっかりほおっておかれたこのブログ。緊急事態宣言も出たことですし、復活です。といっても、いつまで続くか、ですが。
noteにも浮気してみたのですが、あちらは背筋を伸ばして書かなければならない雰囲気があり、気軽に書けない。ブログのほうが敷居が低く感じるのはなぜ?と感じつつ、おそらく一生に一度あるかないかの事態に日記代わりに復活させようと思った次第です。
新型コロナウイルスが中国で猛威をふるい、日本も危ないのでは?と言われはじめた2月下旬から徐々にシフトはしていましたが、本格的に家にこもるようになったのは、3月下旬から。もともと家にいるのが好きなのと、仕事も執筆中は世の中と隔絶されているので、じつは家にいるだけなら、今までとそう変わりません。TVやネットでニュースを見なければ。
そんな生活ですが、以前と違うのは自炊率が格段に上がったこと。外出したついでに外食したり、惣菜を買って帰っていた回数がいかに多かったのかと気づきました。自炊といっても、手の込んだものは作らないけれど、それでも日々、外食に逃げ場がないとなると、けっこう重荷になってきます。
と思っていたところに、救いの手がありました。ご近所に住む料理研究家の先生が差し入れしてくれたのです。先生お得意の料理ばかり。イラストのメインは関西風の卵サンドです。ありがたや、ありがたや。その感激もこのブログの復活を後押ししたのでした。
お絵かきのアプリを変えてみたのだけど、まだ使い方に慣れず、試行錯誤中です。
初めて書いたアラビア文字であります。郷土菓子研究社の林周作さんが3月にイスラエル〜ヨルダン〜パレスチナ自治区を旅したときのお土産です。ヨルダンのお菓子だそう。
見よう見まねでアラビア文字は書けますが、意味が分からないどころか、一文字がどこで切れるかも分かりません。が、パッケージデザインとして格好いいなぁ、と思って描きました。妄想でしかありませんが、イスラム圏は偶像崇拝が禁止されているので、文字デザインが発達してそうな気がします。
このお菓子は「mann wassalwa(マーンワッサルワ)」と言い、一口サイズくらいのソフトキャンディが小さい袋に1個ずつ入っています。作っているのは「Hammat Al Aalam」というメーカー。アラビア文字での検索ができないので、英語文字を検索しまくって、やっと見つけました。どうやら、このメーカーのオリジナル菓子のようです。
嚙んだ感触はソフトキャンディのようですが、もっとざらっとした舌触り。西洋菓子で言えば、「ヌガー」をもっとざらっとさせた食感をイメージしていただければいいかな。パッケージの袋にちょっとくっついていましたが、歯から取れないというほどの粘りでもありません。中にはアーモンドが入っていて、口から鼻にかけてスーッとすっきりするくらいカルダモンの香りがします。甘さもほどよく、上品です。
Wikipediaでヌガーを調べると、ヌガーはハルヴァが由来とあり、納得。ハルヴァは、郷土菓子研究社の話題でもよく出てくるイスラエル文化圏で愛されている歴史の古いお菓子です。穀物やゴマ、野菜、果物に油脂と砂糖を混ぜて作ります。材料はシンプルですが、作り方が地域によって違い、そのせいで食感も変わってきたりします。歴史があるだけに、奥が深いお菓子です。
ちなみに林さんの中東を巡る郷土菓子の様子は、5月16日(木)午後10時30分からNHK総合「世界はほしいモノにあふれてる」で紹介される予定です。マーンワッサルワは出てきませんが、お菓子を通して見ると、世界は食でつながっているんだなぁと実感します。
ハード系もあれば、ソフト系もある。つるっとした食感があれば、サクサクタイプもあったり、「飴ちゃん」もバラエティ豊かな分野です。
先週、仕事で滋賀県の竜王町に行ったとき、「お土産にどうぞ」といただいたのが、この飴。パッケージが昭和テイストの素朴さで、デザインが私のツボな上に、「田のし飴」というネーミングもセンスがいいです。
とはいえ、この手の昔ながらの飴は、ボソボソした食感のものも多いので、じつはあまり期待せずにいただきました。ボソボソ飴、苦手なんです。
が、す、すいません!舐めてました。飴だけに。
うまいんですよ、コレ、マジで!
淡い乳白色一色なので、最初は気づかなかったのですが、じつは、たっぷりシナモンが入ってます。この外袋からすると、シナモンと英語読みするよりは、昔ながらの呼び方で「桂皮」や「ニッキ」と呼びたい味わい。ピリピリと舌がかなりしびれるくらいの量がたっぷり入っています。伸ばした飴をハサミか包丁でポンポンと切っているようで、断面のあたりに薄茶色の筋が見えるところから想像すると、桂皮油と黒糖(かな?)を飴でくるんで作っているようです。
固さも絶妙で、舐めながら、軽く嚙む楽しさも味わえる適度さ。かといって、ヌガーのように歯に粘って困ることもありません。舐め終わったあとの口の中も、糖分でべたつくことなく、さっぱりしていて、つい次の飴に手が出てしまいます。
原材料が黒砂糖、上白糖、水飴、サラダ油、桂皮油と、袋にしっかり印刷されているのも、作っているお店の自信が垣間見えて、いい感じなのです。
作っているお店は、滋賀県蒲生郡竜王町の「正栄堂」というお菓子屋さん。ぐぐってみると、家族経営の小さなお店のようです。地元で長く愛されてきたお店なのでしょう。「正栄堂」という店名や代表の方のフルネームが書いてあるパッケージから、コツコツとおいしいお菓子を真面目に作ってきた歴史が感じられます。こういうお店は本当に貴重なので、ずっと頑張って欲しいなぁと思います。
正栄堂さんは「金杯カステラ」というカステラも作っているようで、これまた写真で見るだけでも、おいしそうです。
電話したら、通販で送ってもらえるかなぁと、残り少なくなってきた飴を眺めながら、考えている私なのでした。
ちなみに竜王町は、近江牛が生まれた町としても有名だそう。近江牛もやわらかく、適度な脂身と甘みが感じられる上品なお肉でした。
御菓子司 正栄堂
忘れていたはずなのに、ふっと思い出し、もう食べられないのかと懐かしく、さびしさも感じるのは、まるでひと夏の恋のよう……って、そんなロマンチックな思い出はありませんが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」を観ていたら、デイリークイーンのソフトクリームが食べたくてたまらなくなりました。
うっすーいパリパリのチョコレートコーティングの下にとろりとしたソフトクリームの組み合わせを初めて食べたときの衝撃といったら。学生時代にずいぶん食べたけど、大人になってからは食べた覚えがほぼなし。あのチョコのパリパリコーティングは忘れられない。キャラメルソフトもおいしかったけど、私は原体験が強烈だったチョコ派でした。いまだにどうやってコーティングしていたのか、謎です。調べてもいませんけど。
そして、デイリークイーンといえば、ダイエーのフードコート。東京住まいになってから、近所にダイエーがなかったことやダイエーが落ち目、業績不振に陥ったせいもあったのか、最後に食べた頃の記憶がかなりあやふやです。
デイリークイーンを調べてみると、2004年で日本から撤退しておりました。そういえば、その頃、ちょっと話題になったような?
まるでダイエーの簡易版社史かと思うようなWikipediaを調べてみたら、2004年は、ダイエーが再生産業機構の支援を受けて再建に乗り出した年。そうでした、それに合わせてデイリークイーンも撤退したんでしたね。
今、デイリークイーンのソフトクリームを食べようと思ったら、海外に行くしかないらしい。日本にも過去にデイリークイーンだったお店が「デイリーキング」と名前を変えて三重県にあるらしいけど、惜しむらくは、ソフトクリームの盛り方が渦巻き状。デイリークイーンの鏡餅のような盛り方じゃないと、「コレジャナイ」感を感じてしまいます。DQの本家サイトを見ると、一応、日本にも再進出したいような姿勢はあるみたいですけどねぇ。
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